みなさんこんにちは。今回紹介していくのは『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』、通称ロシデレです!

2024年の夏にアニメ1期が放送された時には色々と話題になり、さらに2026年にはアニメ2期の放送も決定しています。
元々非常に気になっていた作品ではあったのですが、なんだかんだで2025年になってしまいました。そして、満を辞して?読んだロシデレは、、、確かに話題になったのも必然な面白さでした!
実力隠し系の主人公とハイスペックだけど守りたくなる美少女ヒロイン、いい性格してる妹
それぞれの要素だけを切り取ると意外とありきたりのようにも思います。しかし、登場キャラ全員に裏表があるようで、本当に個性的なキャラクターに仕上がっています。特に妹のクセが強すぎて、もはやアクが強いレベルです笑
もちろん、アーリャが想像以上にデレている可愛さも印象的でした!それではロシデレ1巻です、後半はネタバレ注意です!
あらすじとネタバレなしの感想
国内屈指の名門校、征嶺学園で一際目立つ『孤高のお姫様』アーリャ。しかし、学園中から注目されてる美少女の隣の席にいるのはやる気のない劣等生、久世政近。
お姫様アーリャも政近に対しては遠慮がなく辛辣な態度を取っているが……「(かわいい)」とロシア語でデレてくる。
当然ながらロシア語が伝わるはずもなく、アーリャ以外の誰もこのデレには気付いていない。
「いや、全部伝わってるんだけどな?」
はい、と言うわけでこれがアーリャですよ。なぜか政近に対してロシア語でデレてくる、そして政近がロシア語を理解していることをアーリャは知らない。新感覚のラブコメとなっています。
ちなみに政近がロシア語を知っている理由は祖父の影響と、初恋の相手がロシア人だったからです。この初恋の相手はほぼ必ずキーになることでしょう……。
政近がアーリャから特別視されている理由ですが、こいつはただの劣等生ではありません。政近の凄さは今後さらに見られそうですが、1巻の時点でも実力隠し系の雰囲気をかなり感じます!
そしてロシデレの一番の魅力となるのは、やはり個性豊かなキャラクターです。
ぶっちゃけアーリャ以上にクセの強いオタクの妹が登場するため、強烈なインパクトを残してくれることでしょう。
アニメ一期でも妹がアニメの人気を引っ張っていたように感じますw。
1巻に詰まっている内容としてはかなり濃いように感じましたし、ずっと人気を維持していることからも名作の予感がします!
それではここからはより詳細な点についてです。ここからはネタバレ注意です!
アーリャが政近を特別視する理由は?
ロシデレを読み始めてまず気になるのは、なぜアーリャは政近を特別視しているのかという点です。
これはズバリ、やる気なさそうな政近が実際は実力隠し系の主人公だからです。まあやる気がないのは事実ですが笑。
アーリャたちは現在高校1年生ですが、アーリャは中学の途中から日本に来た編入組、そして政近は中学からの内部進学組です。つまり2人の出会いは中学時代に遡り……
中学時代のプロローグ
完璧超人のアーリャは周りに期待せず、人と協力するより自分1人でやる方が良いと思うように。
征嶺学園に編入してからもそれは変わらず、中学の文化祭の準備も1人で負担しようとしていました。
そんな状況に気付いていた政近はアーリャが知らないうちに協力者を集めており、うまい具合にクラスの士気も上げていきます。しかも自分は表に立たずに、です。
1巻の冒頭ではなぜ政近がアーリャに認められているのか全く分からなかったのですが、ここを読んだ時は流石にテンション上がりましたね…。ちょっと頭脳バトルものみたいな雰囲気を感じました。
政近の中学時代のエピソードは結構面白そうなので、いずれ回想シーンだけでまるまる1冊とか出て欲しいです。
1巻から主人公すぎる政近!
そして、政近の有能さは回想シーン以外でも描かれます。アーリャと2人で帰っている最中に酔っ払いに絡まれた時も、「取引先の関係者のフリをする」という小芝居で難を逃れます。元演劇部ですか?という演技力にはアーリャも驚きです。
他にも、部活間の綺麗に解決したシーンも印象的でした。
この場面での「ど~も、生徒会から応援に来ました。生徒会庶務の久世政近です」はかなりカッコよかったです!
政近は中学時代に生徒会の副会長を務めており、今回の件をきっかけに再び生徒会に入ることとなります。
政近の中学時代を知る生徒が反応を示したりと、政近が普通の学生ではないことが明確に描写されていたと思います。
清楚な幼なじみとクセの強い妹
そしてロシデレを語る上で外せないのがこの人、政近の幼なじみにして現在アーリャと共に生徒会に入っている周防有希です!
立ち振る舞いは清楚系、実際に話すと冗談も割りというタイプ、生徒会メンバーの優等生と、モテる要素しかないキャラクターとなっています。

ってか政近はアーリャ&有希と仲が良いという明らかな主人公属性なんですよね……
そしてもう1人、政近の妹は本当にキャラが濃い(クセが強い)です。政近が突然フェチの話をLINEでしても乗ってきたり、バリバリのオタクだったり。
で、まあ結論を言うと、これが本当の周防有希です。両親の離婚によって苗字は変わりましたが、元は政近も”周防政近”だったわけですね。
アニメでよくある義理の妹ではなく、完全な実妹ですw
そして、この妹・有希がマジで面白い!
アニメ化の際にクセの強さで話題にはなっていましたが、インパクトの大きさだけで言えば正直アーリャを上回っています。
朝に政近の上にダイブしてきての「グッドモーニ〜ン、マイブラザ〜」とかね。

有希の脳内に溢れ出した、存在しない記憶
他にもアーリャの姉のマーシャさんも濃いキャラとなっていそうです。
でも政近と初対面の際にガン見してきたりロシア語で話しかけたりと、不審な行動を見せることもあり……?
アニメで話題になったシーンも続々登場!
2024年にアニメ化されたロシデレシリーズですが、有希のクセの強さ以外にも色々と話題になっていました。そのシーンも続々登場し、「1巻の時点で盛りだくさん過ぎるだろ……」と思いました。
など、見覚えのあるシーンが次々に出てきました。なんかラブコメ要素以上にギャグが話題になっているような気もしますが笑。
まあアニメで話題になるのがコメディーシーンなのはある程度しょうがないとは思いますが、実際のロシデレにはちゃんとシリアスもあります。政近や有希の二面性を見ても、色々と抱えていそうですし…。
軽すぎず重すぎず、バランスが取れている作品だと思います。個人的にはシリアス展開が好きなので、今後に期待したいです!
ロシデレ1巻・感想まとめ
それでは最後にまとめです!
まず、タイトルに”時々”と入っていますが、デレの頻度は時々ではありません。これは結構意外でしたね、もっとツン要素が多いかと思いましたが。
最初からめちゃくちゃデレていますし、政近を巡って有希と火花を散らすこともありました笑。まあ有希の方はアーリャの反応を楽しんでいるだけですが…。
また、今回のラストシーンは政近がアーリャの推薦人(=副会長候補)として生徒会長選挙に出馬することを決意したシーンで終了となります。
なんですが、、、
ラストの挿絵ではアーリャが政近に「Ятебялюбю」と言う場面が描かれます。台詞が挿絵の中に書かれている演出は珍しく、かなりおしゃれでした!
そして肝心の意味は「愛しています」という意味です。

うん???
1巻の最後で付き合う系のラブコメだったのか?
当然ながら政近には伝わってしまっているのですが、これどうなるんでしょうか?
そんなわけで、ロシデレの1巻でした!
既にアーリャと政近の関係性が出来上がっていることは意外でしたが、その分テンポも早かったと感じます。今後の展開にも期待大です!
