チラムネ3巻・ネタバレ感想【明日姉、最高です。明かされる千歳くんたちの秘密】

チラムネ3チラムネシリーズの最推しが決定しました。明日姉最高!

著:裕夢/イラスト:raemz
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東京(近辺)暮らしで良かったと思っちゃったよ…。
と言うわけでみなさんこんにちは。今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか3』です。

今回は表紙の通り明日姉こと西野明日風が中心となり、千歳くんとの関係やお互いの秘密が明かされます。

テーマは進路と将来の夢。多くの人が何回も通って来た道なのではないかと思います。
この王道のテーマに地方ならではのスパイスが加わって、個性が出ている印象です。

ここまで3冊読んで来て、どんどん面白くなっていることもすごい。この先が楽しみになります!
ってなわけでネタバレ注意のチラムネ3巻です!

東京に行って、編集者になる!

それでは今回のテーマである明日姉の進路についてです。
これは見出しにも書いた通り、「東京の大学に進学して、将来は編集者として働く」です。
確かにW大のようにメディア系に強いところあるもんね。

これで簡単にいったら良かったのですが、夢には父親の反対という壁が立ち塞がります。
編集者というのは驚くほど狭き門ですから、親として反対する気持ちも分からんでもない…。
今までは詩的な会話ばかりで謎めいた人だった明日姉ですが、急に身近な存在になった気がします。

千歳くんと放課後デートに出かけるシーンもあり、急に好印象になります。
お互い意外とポンコツな面を見せているので、これも非常に新鮮です。

そして爆笑したのは、千歳くんが明日姉のクラスメイトに嫉妬しまくっているところですよ笑。
3年生による進路相談ということで、明日姉+モブたちが千歳くんのクラスにやって来たシーンです。

やけに明日姉に対して馴れ馴れしい男を見て、ひたすら呪いの言葉を思い浮かべているところとか最高です。
「遺灰を撒くなら海と山どっち」「東京湾の海底ドラム缶」とか、かつてないほど少年っぽい感情を見せています。

そんなことを考えていたら、明日姉に開始の号令を促されているのに気付かず、
ナルシストでかっこつけで私のことが大好きな君ー」と呼ばれてしまう始末。

しかも心の中で「誰だよそれ俺かよ。」と反応してしまいます。

千歳くん可愛いな笑。主人公の調子が狂うヒロインは重要人物!

いざ、東京へ。一泊二日の駆け落ち!

その後はまあ色々あって、明日姉の希望は先へ進みませんが、千歳くんと明日姉の2人で東京へ旅することになります。
この東京旅行の場面はなんと巻全体の4分の1以上を使ったロングエピソードとなっており、非常に面白いです。

これは東京マウント取りまくりですわ!

今までは福井ネタが登場してもイマイチピンと来なかった今作。
ここでは東京という比較的身近な場所が舞台となり、そこ行ったことある!みたいな感じになりました。
首都圏の人口を考えると3分の1くらいの人には共感してもらえそう?

ま、こうやってマウント取ってるのは千歳くんからしたら三流でしょうけれど…。

  • たかだばば(高田馬場)
  • オイオイ(マルイ)
  • 東京駅からW大学へ行くのに、山手線でたかだばばwまで行く(大手町から東西線でW駅に行けば非常に近い)

フルコンボ狙えそうですね笑。
まあ、W大学を受験しなかったら僕も似たような知識レベルだったかもしれませんが、、、
オイオイも結局入り口までしか行ったころないですし、、、

他にもいくつか面白いなと思ったところがあるのでツッコんでおきます。
福井育ちの人から見た東京ということで、他の作品とはまた違った描かれ方をしているのが特徴的でした!

  • まず日高屋は関東にしかない?らしいこと。
    行ったことはないんですが、身近な店だったので少し意外でした。
  • 次に高田馬場の感想ですね。
    「ごちゃごちゃ」という言葉が出て来ましたが、山手線沿線などの駅を表現するのにはぴったりだなと思います。

    東京駅とかは「都会ーーーー!」って感じですが、高田馬場とかは雑多な印象を受けますね。
  • そして最後、大学のメインキャンパスとは異なるキャンパスに着いてしまって門が閉まっていた場面です。研究者に休みとかないのでこれは演出だと思いますが。

    オープンキャンパスでも普通の時でも、第一志望の大学は自分の目で見ておくと良いでしょう!

それはともかく、犬の散歩をしていた近所の人がメインのキャンパスについて教えてくれます。
これで「東京もあったかいね」みたいな心温まるエピソードが展開されるのですが…。
ぶっちゃけこういうこと場面に遭遇したことないです。
東京が冷たいとはよく聞きますが、もしかしたら本当なのかも?

あと、神保町の書店を巡ってカレーを食べたくなりました。
何気に行ったことないので、大学の後期課程に進んだら行ってみたいですね。
この2人のようにカレーをあーんしてイチャイチャイチャイチャ…(以下略)は出来ないかもしれませんが。

いちゃつきシーンの直後に近くの机が叩かれたのには、まじで千歳くんと明日姉の恋人オーラに苛立った人がいるのかと思いましたwwww。
(実際はなんと作家と編集者で、明日姉の決意はより固くなります)

蛇足ですが、全体的に前前前世(グランドエスケープでも可)でもかかりそうな気がしました笑。

多分ここを直進してW大に向かったはずです。作中に出て来た日高屋とかセブンイレブンも見えますね。

君の話を聞かせて?

この旅(逃避行、駆け落ち)は正しくラブコメをしているな〜と思いました。

そしてその夜。ついに千歳くんのモノローグが始まります。今まででなんとなく察していた複雑そうな過去。要約して書くことは簡単ではありませんが少しだけ。

小さい頃からなんでもできた千歳くんは、努力も欠かさず本当になんでも出来るようになって行きました。
が、周囲からはそれを邪魔されて、もしミスすると馬鹿にされることも増えて行きます

そして1巻でも出て来た先生の「みんなが憧れるような存在になりなさい」という言葉。
ここからがポイントなのですが、それを聞いた千歳くんは人を助けるためではなく誰も寄せ付けないために自分のための完璧を目指すようになります。

頼まれれば誰のことも助けるが、誰にでも一線を引いていて(この話をしている明日姉に対しては唯一踏み込んでいる)、学校の裏掲示板で叩かれても否定はせず、俺様系のかっこよさを持ち、たまにはしょうもないジョークを言う。

全て後天的に身に付けた性格、性質だと告白したのです。

これに対して明日姉は、そんな君こそがヒーローだと言います!

ついに明かされました。
今まで「先天的に持っていたものに、後天的な要素が加わった」「千歳と七瀬は似てる」という話でだいたいの見当はついていましたが、はっきりと語られるのは初めてです。

今まで見て来た千歳くんの人格のある程度は作られたものだということですが、ヒーローであることに変わりはないと僕も思いますね。

偽善は傍観よりましっていうイメージでしょうか?
いじめ並のことにも遭って来たからこその単純ではない部分、そして全てを引っくるめた魅力があります。

さらに明かされる、千歳くんと明日姉の過去。そして明日姉は未来へ…。

ずばり、2巻で出て来た千歳くんの思い出の相手は、小さい頃の明日姉でした…!

だろうなって感じではあるよ!でもこの巻のここで出すのは感動するわ!

明日姉と千歳くんの出会いと言えば、明日姉が川に飛び込んだ話が回想で登場しました。
その行動を最初にやったのは幼き千歳くんだったとは…。
読者としては「変わっちまったな、朔」と日本酒片手に呟きたい場面です(飲んだことないけど笑)。

もっと驚きなのは「君」呼びですね。
これは昔の千歳くんが明日姉のことを呼んでいた呼び方だったらしいです。前回「君」呼びは特別扱いの表れだと悠月が見抜いていましたが、めちゃくちゃ特別やん!

お互いがお互いに憧れ、今の2人になったということですね。

もう迷わない明日姉、相変わらずヒーローな千歳くんの援護射撃もあり、無事に東京行きと編集者を目指すことが決定します。
未来に向けて一歩を踏み出します!

迫る別れの時を意識しながら、ありふれていて壮大な3巻の幕が下りて行きます…。

明日姉単推しになりました。お別れとか言わないでーー

近い、近いよ!

もうね、今回で最推しかつ単推しは明日姉で確定しました。めちゃくちゃ可愛い。

  • 千歳くんがクラスの女子たちと仲良さそうにしているのに嫉妬
  • 意外と無邪気で天然なところもあってギャップ萌え。都会にビビりまくり。
  • 小さい頃に出会っていた運命の人だった。

もう要素そろい過ぎでしょ!
3巻本編での明日姉が最高すぎて、あとがきの後にある特典小説(2巻の後、千歳くんの誕生日の話)でも明日姉の印象しかないっす…。

1巻の最初では「正妻は夕湖、妾は優空」と言われていましたが「正妻は明日姉、愛人は悠月、友人は優空、かませ犬は夕湖、賑やかしは陽」って感じの印象になってしまった…。

明日姉はラノベの好きなキャラランキングでトップ5には入るかもしれん

でもちょっと思ったのは、東京と福井だったら会おうと思えば結構頻繁に会えるからね?
2人の絆はそんな脆くないだろーーーってことですかね。
(卒業した高校でも地方に行くのは珍しくなく、なんなら友達今仙台にいますからね)

確かに明日姉の覚悟を表しているのかとも思いますが、過去を全て捨てるのが良いとは思えんし。
もう今生の別って雰囲気なのが違和感あるかな〜と。

なんなら金曜の夜に千歳くんが東京に来て
・千歳くん「まあ暇だったし?東京で1人で寂しがってそうだったし?(照)」
・明日姉「君、今受験生じゃないの?(嬉)」

とか言って来年も仲良くやってる方があり得そうなんですが。が。ガガガ。

まとめ:これでまだ3巻なの??面白すぎでしょこのシリーズ!

なんか前回も「これでまだ2巻なの?」とか書いた記憶がありますが笑。
とにかく、チラムネが2年連続でこのラノ一位というのは伊達じゃないですね。

主人公とヒロインの秘密が一気に明かされる展開がすごい!

やっぱり今回のポイントはここですね。
もちろん明日姉の可愛さ東京旅行も個人的には大注目ですが。

千歳くんと明日姉それぞれの、そして交差していた過去についてです。
これは運命の人でしょ笑。小さい頃の思い出とか、五等分の、いや一等分の花嫁ですわ。

千歳くんと明日姉の関係は一方的なものではなく、お互いがお互いに憧れたというのが本当にいいですね。
千歳くんの底が浅そうでかなり深い性格についても知ることができ、なるほどな〜と言った感じです。

あと残っているのは野球部を辞めた理由ですね。
明日姉に出会ったこの時期は色々と大変だったようですし、そろそろこの理由が語られる頃ではないでしょうか?

今回のテーマは進路であり、身近な内容だったと言えます。
The高校生の悩みな内容ではありましたが、シリアスさは今回もなかなかでしたね。

住んでいる場所の関係上、ここで決めたことが今後の人生を大きく左右する可能性が高いという状況でした。

編集者を目指すことになった明日姉。頑張れ!

やっぱりすごい伏線回収!

チラムネの魅力は多くの伏線、そして登場人物の発言の一致だと思いますが、今回も半端なかったです!

千歳くんと明日姉はどこか似ているので、2人の発言の一致率もかなり高かったように思います。
前半で出て来た台詞を後半の場面で言うのとか、2人の絆を感じますね。

明日姉は昔のことに気付いているので、それを踏まえた言葉も良かったです。
最後まで読んでから読み直すと、「これ小さい頃の話か!」となります。

後はなんと言っても駆け落ちのところです。左耳を触るのが合図という話があって、これは絶対に出てくるだろうな〜と分かりました。
ですが、この言葉に対して明日姉がはっとしているのにも大きな意味があったなんて…。

明らかに伏線になりそうな要素に対する反応もまた伏線
これはコナンくんでも気付けないでしょ

小さい頃の2人も同じ約束をしていたらしく、後半の回想でそれが明かされます。
これは上手い、本当にすごいと思う。

というわけで、この一番驚いた要素で終わろうと思います。

次回は4巻の感想か他の作品か、もしくは3巻で登場した東京についてまとめようかなと思っています!

著:裕夢/イラスト:raemz
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