これぞ青ブタ!!だけど……完結は近いのか……。
みなさんこんにちは。青ブタガチ勢のはずが、こんなに読むのが遅くなったひじきです。と言うわけで今回は『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』。
ついに霧島透子の秘密に近付くのか……と言う巻となります。今回も二転三転する青ブタらしい展開となり、「やっぱり青ブタって最高だな……」となることでしょう。
さて、『サンタクロース』の冒頭はやはりと言うべきか、咲太の夢の話から始まります。
時は4月1日、横浜でライブイベントを行なっていた麻衣さんは、なんと自身が霧島透子であると公表します。
さらに咲太は”スマホで”赤城郁美に連絡を取ります……と言うところで目が覚めてプロローグ終了です。
このシーンを読んだ時、ショックなことに咲太がスマホを使っていることに違和感を覚えませんでした。
まさかまさか、、、青ブタガチ勢のつもりでしたが、にわかだったかもしれません。
さて、それでは青ブタ第13弾、『サンタクロースの夢を見ない』です!後半はネタバレ注意!
あらすじとネタバレ感想
クリスマスに温泉旅行にやってきた咲太と麻衣さん。しかしその夜、あらゆる若者が現実そっくりの夢を見る。
咲太は麻衣さんが霧島透子だと宣言する夢、赤城は咲太と同じ夢、豊浜はスイートバレットのライブの夢、そして花楓は”かえで”になる夢……。
果たしてこれは単なる夢なのか、あるいは確定した未来なのか??
はい、と言うわけで今回は(今回も?)夢から始まります。
予知夢「#夢見る」は大学生編の中心となるテーマですが、やはりこれが重要になりますね。
しかし、、、赤城は「#夢見る」は予知夢ではなく、もう1つの可能性の世界のことなのではないかと言います。
確かに咲太は可能性の世界でスマホを持っていましたし、一理ある……。
さて、青ブタ13巻『サンタクロースの夢を見ない』ではみんなが見た夢を起点としつつ、ミニスカサンタの霧島透子や大学で知り合った美東&福山が重要なキャラとなります。
まさに青ブタ、という展開やクライマックスとなります。あとこれまでに出てきた要素をまとめているような気も?しなくもないです。
それではここからはより詳しい内容となります。まだ読んでいない人はネタバレ注意です!
大人な麻衣さんは夢を見ない
やはり気になるのはみんなが見た夢ではあります(特にかえで)が、もっと気になるのは麻衣さんが夢を見なかったことです。
夢を見たのは若者だけでおそらく思春期症候群なので、もう思春期じゃないってことかなと思いましたが……。
咲太は再びラプラスの小悪魔を発症した古賀によって、2月に麻衣さんが意識不明の重体になってしまう可能性を知ります。
『ナイチンゲールの夢を見ない』で出てきた、
「霧島透子を探せ」
「麻衣さんが危ない」
というメッセージが思い出されますね……。
大学生編では麻衣さんと咲太が、霧島透子を巡って非常に特別なポジションにいる気がします。
高校生編の時はあくまで身の回りの思春期症候群がテーマでしたが、大学生編ではそのスケールが非常に大きくなっています。
結末がどうなるのかめちゃくちゃ気になります!
ミニスカサンタ、霧島透子(岩見沢寧々)が登場!
後期の期末試験中に教室へ侵入してきた霧島透子(本名:岩見沢寧々)。
ですがその前に、このシーンでは大学の試験に関する解像度がやけに高く、すごいなと思いました笑。
持ち込み可、途中退出OKとか、いかにも大学の試験っぽいです。
それはさておき、ミニスカサンタはやはり咲太にしか見えていません。と思ったら、、、
美東美織は見た。
なんと美東には霧島透子が見えていました。美東……?
これまでもただのモブではない雰囲気を出していた美東ですが、いよいよ咲太側の人間だということでしょうか。
何論法かは知りませんが、鋭い考察には咲太や双葉ですら納得してしまいます。
今まで咲太が話してきたミニスカサンタが偽物だったら、大学生編の全てが覆されるくらいの衝撃です。
ですが、それでこそ青ブタという気もします。
モブだったはずの福山が……
さて、岩見沢寧々(霧島透子?)とデートする咲太。
こいついっつも麻衣さん以外の人と出掛けてるな……。
ここで、絶対にモブだと思っていた福山拓海(大学でできた咲太の友人)が岩見沢寧々の元恋人だったと知ります。
嘘だろ……?
1巻から登場している国見だってここまでストーリーに絡んだことなかったぞ……?
まあ「元」と言うか、付き合っていた状態のまま認識されなくなったと言う方が正しいですが。
咲太は福山に直接それを言いますが、残念ながら記憶は戻りません……。
青ブタでは多くの奇跡が起こって来ましたが、今回はそう簡単に奇跡は起こらないようです。
”霧島透子”の真相に近付く咲太と美東
ここで名探偵美東の調査によって、岩見沢寧々のような人が他にもたくさんいる可能性が浮上します。
やはり岩見沢寧々は霧島透子ではない、という結論に至る咲太と美東。
しかし岩見沢寧々の方は完全に自分が霧島透子だと思い込み、思春期症候群が悪化して行きます。
この二転三転する物語こそ、青ブタらしさのような気がします。シリーズをここまで読んできた人だけに分かる、不思議な魅力です。
麻衣さんに迫る危機と、サンタクロースの結末
ここからはクライマックスです!
ずばり福山と咲太の訴えによって、どうにか自我を取り戻した寧々。これで一件落着かと思いきや、寧々は
「霧島透子は私の他にもいる」
と言います。美東の推理は完全に当たっていて、寧々は自分が霧島透子だと思い込んでいる人たちの1人に過ぎなかったのです……。
1つの事件を解決してもまだ別の事件が残っている、青ブタらしさ全開ですね。
このシーンでは「やっぱりこうなるか!」と思うこと間違いなしです!
古賀が夢で見たイベント会場に駆けつけた咲太は、咲太以外には見えないサンタクロースが大量に集まっていることに気付きます。
咲太以外には空白スペースに見えるので、自然と群衆なだれ的なことが起こってしまい……。
まるで『ゆめみる少女の夢を見ない』の逆、今度は咲太が麻衣さんを守ります!
(怪我はしましたがちゃんと生きてます!)
青ブタ『サンタクロースの夢を見ない』感想まとめ
今回は青ブタらしさが全開の巻だったと思います。
不穏な雰囲気、二転三転するストーリー、咲太が麻衣さんを守るために奔走するところ、青ブタでしか味わえない雰囲気がありました!
これまで霧島透子だと思っていた人が別人だったというのには、まじで驚きましたけど。
自分が思春期症候群をプレゼントしているとか言っていましたが、あれはどういうことだったんでしょうか??
まだまだ謎は多いです。
また、今回の幕引きは3月31日、咲太が見た夢の前日です。なんか全てが解決した気になってましたが、明らかに問題はここからのような気がしますね。
次回は、咲太が見た夢が正夢になるところからスタートしそうです、、、
本当の霧島透子の正体はおそらく……
ラストシーンでは咲太と美東の会話が描かれます。咲太が
「霧島透子って何者なんだろうな」
と言ったのに対し、
「梓川君はどんな人だと思う?」
と答える美東。まあこれだけ取れば普通の会話ですが、わざわざエピローグにこれを持って来ている時点で非常に怪しいです。
他にも、
という点を考えても、美東が霧島透子であるという説は割とあるのではないかと思います。これは全然あるでしょ……!
これまでのストーリーを思い出す要素が満載!
さて『サンタクロースの夢を見ない』ではこれまでのストーリーに関係しているような話が多く登場しました。
結構こじつけではありますが笑。
まあ無理やり繋げるとこんな感じでしょうか。咲太が怪我を負った後の病院では今までのキャラ総登場くらいの勢いでしたし、これまでの集大成的な印象はありました。
また、翔子さんについても咲太の言葉の中に登場しており、翔子さん最推しの僕としても嬉しい限りです。
と言うか待って、今思い出しましたが、ランドセル麻衣さんって結局何でしたっけ?
これも未解決問題じゃない???
『青春ブタ野郎』シリーズは最終章へ……………
何がかんだ言って、今回で最大の衝撃は↑これ↑ですね。
あとがきに「いよいよ青ブタも最終章です」という驚愕の一言がありました。青ブタは無限に続くと思っていたので(そんなわけないけど)、めちゃくちゃ寂しいです!
文章やストーリーで考えると、一番好きなラノベなので……(泣)
回収されていない要素の数的に次回が最終巻ってわけではないと思いますが、果たしてどうなることやら。
個人的には僕が大学院を卒業するタイミング(3年半後)まで続いて欲しいです……(泣)
でも鴨志田一先生の前作『さくら荘のペットな彼女』は結末がめちゃくちゃ良かったので、青ブタも期待大です!!
それではまた次回!(次は発売されてすぐに読みます)