『青ブタ』7巻【ハツコイ少女の夢を見ない】ネタバレ感想

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世界を変え、もう1度麻衣さんを取り戻す。

青ブタシリーズ感動の第7弾!
みなさんこんにちは。今回紹介していくのはこちら、『青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない』です。

前回、衝撃のラストシーンで終わった青ブタですが、今回は絶望した咲太の復活と逆転劇が描かれます。

運命に抗う7巻、個人的にはラノベ史上最高の1冊です。全体に渡ってネタバレ注意!

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麻衣さんを救うため、咲太は過去(現在)へ。

麻衣さんを失い、放心状態の咲太。報道陣がやって来るということで双葉に移動させられ、そこでも半分死んだような生活を送ります。

そして数日が経った年末。麻衣さんの告別式が行われ、咲太はそこへは行きません
心が麻衣さんの死を受け入れることを拒否していた咲太ですが、なすの(猫)が間違って付けたテレビで告別式の様子、そして生前の麻衣さんの様子と「私の方が好き」だという言葉を聞いてしまいます。

もうやばいなここは。絶対号泣してしまうようなポイントになっています。

衝動のままに海沿いを走る咲太。助けを求めて叫び…。そんな時に現れる人物、それはもう説明不要でしょう。やっぱり咲太を救うのは翔子さんです。翔子さんしかいないです。

咲太が生存したことによって翔子さんも失われてしまったと思っていましたが、なんと翔子さんの胸には麻衣さんの心臓が…!麻衣さんもまた、臓器提供意思表示カードを持っていたのです…!

今まで咲太が出会って来たのは「咲太が死んでしまった世界線」の翔子さんでしたが、今いるのは「咲太が生きていた世界線」の翔子さんです。

念願の学生結婚も果たしたようで、その相手はまあ…ね。本当にあらゆる面から泣かせて来る作品ですよ、青ブタは。

そして翔子さんは、今は未来を拒絶した咲太が起こした思春期症候群によってたどり着いた未来なんだと言います。
前回の双葉の話で、未来が来なければいいと願った翔子ちゃんの世界は相対的に時間が早く流れた、というのがありました。
咲太もまた、翔子ちゃんと同じ思春期症候群を引き起こしていたのです。

そして「現在」、つまりクリスマスイブの昼過ぎに戻った咲太。ここから、麻衣さんと幸せになるための戦いが始まります。

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これまでの積み重ねで、麻衣さんとの幸せを掴む

現在に戻って来た咲太ですが、他の人から認識されないという1巻の麻衣さん状態になってしまいます。
国見や双葉にも認識されず、絶望的な状況に陥る咲太でしたが…。

共に未来を見た少女、古賀によって咲太は観測され、ようやく箱の中から出て来ます。もう1人の咲太と喧嘩し、豊浜を頼って麻衣さんのところに行き、そして全てを解決する決意をする咲太。

  • バニーガール先輩と同じ状況に、
  • ロジカルウィッチから教わった知識で対応し、
  • プチデビル後輩に観測され、
  • シスコンアイドルの協力を得る

今までの咲太の物語全てが絡んでいるという感じですね。もうぐっと来ますよこれは。

そして、事故が起こる前の弁天橋で、翔子さんと言葉を交わす咲太
「さよなら、翔子さん」
「ばいばい、咲太君」
そして咲太は事故が起こる場所へ行き…。

取り戻した日常の中で

咲太の意識は1つに統合され、麻衣さんも救うことに成功した咲太。
2人は同時に存在できない、という部分をウサギの着ぐるみで乗り切ったのには、バニーガールとの関連があって感慨深いですね…。

何かを取り繕うような日常の中、翔子ちゃんに対する罪悪感は日に日に大きくなって行きます。

そして運命の日となる大晦日のこと。翔子ちゃんの容体が急変したという知らせを受け取った咲太は、双葉に電話をかけます。それは単に、病院へ呼び出すだけではなく…。

今いるこの世界すらも「小学4年の翔子ちゃんが起こしている思春期症候群」によってたどり着いた未来なのではないか、という仮説(願望)について確認するためでした。

結局宙に浮いたままだった、小学校時代の未来スケジュール問題。
勝手に書き足されていくスケジュールから、咲太と双葉、そして麻衣さんは1つの可能性に思い当たったのです。

この二転三転するストーリーこそ、青ブタらしさが詰まった最高の展開ですね。辛すぎる部分もありますが、だからこその感動も大きいです。

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初恋少女の夢を見る

そして、翔子さんが治療を受けているICUへと入った咲太。咲太たちが真実にたどり着いたのと同様、翔子ちゃんも全ての状況を認識しており、「翔子さん」のことも覚えています!

そして、それを知ってもなお咲太のために」未来を変えようとする翔子ちゃん。もう涙が止まらない展開、その結末はどうなるのか…。

そのまま病院内で夜を明かす咲太たち。咲太は最後まで起きていましたが、少しずつ眠りがやって来て、翔子ちゃんの夢を見ます
しかし、翔子ちゃんの顔は覚えているのに名前は思い出せないようで…。

新たな世界と、翔子ちゃんと翔子さんの物語の結末

ここで章は変わり、咲太たちに日常が戻って来たような描写がされます。

こういうエピローグもありなんかな…と思っていたタイミングで、咲太が「三年くらい前から募金をするようになった話」が登場、さらには年末の翔子さんとの一件は全て忘れてしまっています。
と言うか、この世界は元の世界とは異なる世界のようです。

咲太が峰ヶ原高校にいるのは夢で見た女子高生に助けられたから、と言った感じです。

翔子ちゃんは咲太の幸せを願い、本当にその通りの未来を掴んだんですね……(泣)。

ですが、これで終わってはバッドエンドですよ。青ブタはそういう作品ではありません。
この世界で麻衣さんは、とある作品で心臓の病気を患った少女を演じており、これによって心臓移植などが広く認知されているようです。

これはもしかして、、、と思った矢先。
咲太と麻衣さんが歩いていた七里ヶ浜の海岸に、1組の家族連れが現れます。全てを忘れていたはずの咲太でしたが…。

「牧之原さん!」「はい、咲太さん!」

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これぞ青ブタ!ここで大きな区切りとなります

二転三転するシリアスなストーリー、主人公咲太の「やる時はやる」姿、そして完璧なハッピーエンド。青ブタらしさが詰まった2冊でした。

今のところシリーズ唯一の2巻構成、さらにエピローグには次に繋がる伏線を出さないと言う、これで完結かと勘違いしそうになる物語でしたね。

1番好きなライトノベルが青ブタになった理由と言える2冊であり、ここまでは絶対に読んで頂きたい内容になっていますね。1〜5巻は単なる単発エピソードではなかったということが実感できます。

本当にすごいなと思うのは、小説1巻の中に後の展開への伏線が多く含まれていることですね。

  • かえでが麻衣さんに対して反応しなかったこと
  • 翔子さんという存在
  • 咲太の思春期症候群に対する解釈

小説1巻にここまで伏線が張られているのには鳥肌が立ちます。

メタ的なことを言うと、既に「さくら荘」シリーズなどで成功していたからこそ、7巻くらいまでの刊行を見越したストーリーを作ることができたのだろうと思いますね…。

それではここからも、変わらず青ブタを愛して行きましょう!

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