ちょっとはわかると思ったんだよね。ここに来れば。みんなってなんなのか。
はい、みなさんこんにちは。今回紹介していくのは青春ブタ野郎シリーズ第10巻『青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない』です!
大学生編の1巻となる今回。大学で新しく知り合った拓海と美織を加え、新しい物語が始まります!
今回は表紙の通りアイドルグループ「スイートバレット」のリーダー広川卯月がメインキャラとなります。空気の読めない天然だった卯月の様子がある日突然変わっていて…。
卯月の身近にいる人以外はその様子に違和感を抱くことはなく、咲太は思春期症候群ではないかと考えます。
それでは行きましょう、大学生編一発目、迷えるシンガーの夢を見ない!
思春期は終わらない
スイートバレットは元のメンバーのうち二人がいなくなってしまい、残った五人で活動しているようです。
そんな中、人気が急上昇している卯月には、ソロデビューの話も舞い込んでいます。
なんとも難しい話ですが…。のどかは咲太にも相談しますが、そう簡単に解決する話ではありません。
そんなある日、大学の駅で降りようとせずそのまま電車に乗って行く卯月を見つけた咲太は、そのまま卯月を追って行きます。辿り着いたのは三崎口。
咲太と卯月はデート的なことをします。浮気はほどほどにね、という双葉の台詞が現実味を帯びて来たぞ…。
そこでの雰囲気は、なんとなく以前の卯月と似た様子で安心感を覚えそうになりますが、まだまだ安心するのは早かったですね。
空気が読めるようになったことで、武道館は無理だと思っている自分にも気付いてしまった卯月。ライブの最中に声が出なくなってしまいます。
迷えるシンガーの夢を見ない
ライブの事件後、休む間もなく八景島でのライブがやって来ます。卯月はメンバーに内緒で観客席に紛れ込んでいましたが…。
雨のせいか、途中で機器トラブルに見舞われるスイートバレット。聞いていた観客たちはどんどん帰ってしまいます。そして、卯月に気付いた咲太は声をかけます。さらには声が出なかったのは一時的なもので、もう声を出せることも見抜く咲太。
武道館を目指しているづっきーと、無理だとも思っているづっきー。咲太はそんなのは豊浜たちだって同じます。
それでも諦めないのどかたちに気付いた卯月は力強く歌声を上げ…!
翌日、卯月と大学で会った咲太は、卯月が退学したことを知ります。判断が早い。空気が読めるようになっても自分を貫く、そんな雰囲気がありましたね。
空気が読めるのに読まないってのはどこかの誰かみたいですが笑。きっと卯月はもう大丈夫でしょう。
ミニスカサンタの夢を見る
普段は量子力学について紹介していますが、今回は一味違います。まず双葉の考えでは、量子もつれのように周囲と情報を共有することで起きたのでは、という感じでした。
3巻と4巻でも登場した話で、もはやお馴染みのような気がしましたが。
また、それを引き起こした原因は「みんな」を知ろうとしたことじゃないかな?と考える咲太。いかにもありそうですね。
でも…。ラストシーンでは、咲太の前に謎のミニスカサンタが現れます。まるで卯月の思春期症候群は自分が起こしたかのように言うサンタは、咲太のことも知っています。
そしてこのサンタの正体は霧島透子、「おでかけシスター」から明らかな重要キャラの雰囲気を出していたアーティストです。
7巻までが翔子さんの話だとすると(違うか)、ここからは霧島透子の話となるのか?と思わせてくれますね。なんか敵っぽいですが…。
大学の雰囲気が分かる!
まず大学の前に国見と双葉についてですが、まず国見は消防士、そして双葉はおそらく東工に進学しました。
そして、咲太達ですね。咲太、麻衣さん、のどか、卯月は横浜市立大学です。
最寄駅についてや学部、「よこいち丼」など、ほぼ現実に即しているようです。
架空の設定は咲太と卯月の学部、「統計科学部」くらいでしょうか。
コロナの影響で関係者以外の入構ができるかは微妙なので、大丈夫になったら行ってみたいですね。
そして大学の雰囲気を感じ取ることもできます。大学生になってから読むと、ああーこんな感じ、って思いますね。
高校は通っていた学校と雰囲気が違ったので(制服なかったし)、大学生編の方が自分の感覚に近付いた気がします。
そう言えば僕が二外をスペイン語にしたのは咲太が取っていたからでした。安易すぎる笑。
このように雰囲気が大きく変わった部分もあれば、麻衣さんや花楓をはじめ、変わらない部分もあります。安心感がありますね。
今後どうなって行くのかに期待できる、大学生編1巻でした!