シンデレラ+クール=クーデレラ。ですが、、、クールじゃない!可愛い!尊い!
感想を1行くらいで言うともうね、これですね。
はじめに。絵が綺麗!
はい、みなさんこんにちは。早速ですが、今回紹介していく作品はこちら!
まず目を引くのは表紙の絵!かわいい!これまでに読んできた作品は、初期の絵はそこまでかな…というものも多かったです。しかしこの作品は違いますね。パッと見た瞬間に分かる可愛さと絵の綺麗さです。
状況的には教室でスマホを持った碧眼の制服女子がこちらを見て微笑んでいるという、夢のある構図ですね。
隣のクーデレラってのは、隣の席ってことかな?
僕は私服の高校出身なので、制服の良さはあんまり分かりませんが。
とにかく、かがちさく先生の絵は個人的にも好みですし、客観的に見てもすごくきれいだと思います。やっぱり絵の重要性を感じますね。
それでは内容に入りますが、まずはあらすじを引用しておきます。
「こちらのお弁当は、どうして半額なのかと思いまして」
一人暮らし二年目の高校生、片桐夏臣の隣室に黒髪碧眼の美少女が引っ越してきた。その少女、ユイは本物の貴族令嬢らしく、学校でのそっけない反応から付いたあだ名は「クーデレラ」
他人を頼ろうとしないユイだが、実はかなり世間知らずなところがあるのを知った夏臣は、彼女を手助けしていくことを決意する。
「今日の晩御飯は……鶏のからあげ?」
「鶏肉が安かったからな」
「ん、夏臣のからあげ大好きだからすっごく楽しみ」
お隣同士の立場から、甘々でじれったくなるような関係への日々が始まる――
なんと「隣の」は「隣の家の」という意味でもありましたね。よくよく表紙の右下を見ると英訳のところに「next door」って書いてありますね。あとタイトルの英訳が書いてあるのは良い。
晩ごはんで結びつく、二人の関係
まずはネタバレなしで、全体的な感想についてお話しして行きます。
ちょっとしたきっかけと勇気から、晩ごはんを主人公の家で食べることになったヒロイン。近付く二人の距離がいいですね。
「隣のクーデレラ」ユイと「性格イケメン主人公」夏臣
まず主な登場人物はあらすじに登場する2人、主人公の名前「片桐夏臣」は「かたぎり なおみ」と読みます。
そしてこの作品、プロローグから飛ばして来ますね…。プロローグで先の内容を書いて1章から時系列順で話を展開していくのはよくあるパターンだと思いますが…
君たちいちゃつき過ぎじゃない?
なんで同級生の男の子の合鍵持ってるの?
え、付き合ってるの?
と言いたくなります笑。この初っ端から飛ばしてくる感じがいいですね、すごくいい
あらすじにもある通り、主人公の夏臣、ヒロインのユイは高校生であるにも関わらず一人暮らしをしています。やっぱり小説はこういう非現実的な話を読めるのが良いですね。
まあそれはともかく、夏臣の生活能力が高いのはユイ的にポイント高い、ですね。ちなみにユイも料理以外は非常に能力が高いです笑。
また、夏臣の自制心の高さには目を見張るものがあります笑。つまり自制心が試されるようなシーンがちょいちょいあるということですので、そこは楽しみにしていて下さい笑。
クーデレラとの秘密の関係
話の舞台は主に家や学校帰りなどがメインです。教室では2人の関係性は秘匿されており、隣の席なのに学校での絡みは皆無というのがすごいですね。超絶美少女の本当の可愛さは俺だけが知ってる的な優越感に浸れそうです。
こういう秘密の関係性的なものに憧れている人、割と多いのではないでしょうか?
とにかく、教室での高嶺の花っぽい雰囲気とは裏腹に、夏臣といる時のユイはめちゃくちゃ可愛く、かつ天然ですね。全然クーデレラではありません笑。
夏臣に対する信頼の厚さもよく分かりますし、まあ読んでいてにやけが止まりませんよこれは。「をいをいをい!」と言いたくなる展開ばかりです。
感想:とにかく二人の尊い関係に集中できる!
今のところ性格の悪い人物が出てきおらず、純粋に2人の関係性を楽しむことができます。
ラブコメってライバルが登場してドロドロする話や、かなり下らない部分で笑いを取ろうとしてくるものもありますが、この作品にはそれがない!
おそらく、2人とも結構大人なんでしょうね。夏臣は1年間の一人暮らしを経た段階なので、本当にしっかりしていると思います。ユイも天然ではありますが、本当に大人です。
大学生や社会人など、高校生を過ぎた人にも楽しめると思います。事実、大学生の僕は楽しめましたし。見た目は大人、中身は子ども!の可能性もありますが…
まあリアルが充実していない時にこの作品を読むと、現実に絶望してしまいそうですのでご注意を笑。
シリアスな過去も…
しかし、単に甘い話だけで1冊の小説が成り立つはずもありません。ヒロインのユイは1人でイギリスから日本に来たということで、まあ事情はありますよそりゃあ…。
一応味方も1人だけいるようですが、かなり辛い事情があるようですね…。
ちょいちょい来るシリアスシーンは良いスパイスになっていると思います。単にいちゃついてるような脳内お花畑な話だといつか飽きが来そうですから。
なんやかんやと言いましたが、全体としてはとにかく甘い、純粋に甘いです。純粋なんですよね、登場人物が。
たまにこういった本を読むと心が洗われますね、めちゃくちゃ良かったです。
学校では隣のクーデレラ、プライベートでは隣のシンデレラ。
そんなヒロインとの関係は本当にいいですね。羨ましくなってしまいます。
それでは今回はここら辺で終わろうと思います。この作品は今後が楽しみですね。アニメ化もするのでは?という予想をしておきます笑。それではまた!
※この後、最後に少しだけネタバレっぽいものを書いておきました。
ネタバレ(?)
最後に少しネタバレっぽいものをして終わろうと思います。
ストーリーの内容とは少し違ったことなのですが、どうやらタイトル回収はまだ先のようです。つまり「ウチの合鍵を渡す」ところですね。
結局第1巻の終わりまでには合鍵を渡さないんですよね、なんと。でもプロローグから受ける印象からは、多分第2巻の前半で来るなって気がします。
ちなみに同じくプロローグで出てきたお揃いのブレスレットは、最後の最後に出てきます。っていうか同じクラスの隣の席でおそろはバレるやろ、と思いますけどね笑。
いつバレるのかにも注目です笑。