みなさんこんにちは、小さい頃はミステリーが好きだった、どうも俺です。
今回紹介して行くのこちら「探偵はもう、死んでいる。(1)」です。小さい頃は探偵に憧れていたことを思い出しますね。
いや、別に毛利探偵事務所を開こうとしていたとか、そういう憧れではないですよ。
まあそれはともかく、「シャーロック・ホームズ」やアガサ・クリスティーの作品などを読んでいました。
あと「少年探偵団」ね。もう何年も前ですが、一番よく覚えています。
ですが、これはそう言ったいわゆるミステリーではない、と先に言っておきます。ミステリーとは異なるぶっ飛んだ話とテンポの良さがめちゃくちゃ良かったです!
MF文庫新人賞《最優秀賞》&2021年アニメ化
この作品の基本情報としては2019年に開催された「MF文庫Jライトノベル新人賞」の《最優秀賞》(=トップ)に選ばれました。
(歴代の受賞結果ページにはMF文庫で挿絵を書いている方がイラストを描かれていて、この年は「ようこそ実力至上主義の教室へ」のトモセシュンサク先生でしたね。)
そして2021年の夏アニメで注目を集め、一気に有名作の仲間入り、と言ったところでしょうか。アニメではもう死んでいる探偵、シエスタの可愛さが特に人気を集めていたようです。
ここに注目するのはもちのロンですが、意外性の高いストーリーというのも非常に楽しみですね。
それでは実際にストーリーの内容に入っていきたいと思います。1巻はざっくり3部構成になっています。
巻き込まれ体質の主人公・君塚君彦と、依頼人・夏凪渚
主人公の君塚君彦の元へ、1人の依頼人がやって来ることから話は始まります。
依頼人は夏凪渚。高校の同級生です。依頼内容は、1年前に移植された心臓のドナーが会いたい人物を探すこと。
たんもしシリーズのまとめ記事です。基本情報やシリーズ全体を通しての感想もあり。
普通ではなさそうな高校生、君塚
夏凪は依頼を解決してもらうため、新聞に載るレベルの高校生である君塚の元を訪れたということらしいです。新聞に載るとはどういうことか?
君塚君本人は巻き込まれ体質を自称していますが、まあコ○ンくん的な感じですね。
○ナンくんの助手と言った方が正しそうですが。
その後は君塚の知り合いの刑事(コナ○くんっぽい笑)の元を訪れ、刑務所にいる人ならざる者(コードネームはコウモリ)に会います。その相手はなんと特殊な耳を持つ人造人間で、君塚と名探偵シエスタの出会いに関わっている人物でした。
3年間、世界を飛び回った探偵と助手
4年前、上空一万メートルの飛行機で出会った「名探偵」シエスタと君塚。
君塚はシエスタの助手となり、人造人間を生み出した組織「SPES」(スペースと読みます)と戦って3年の時を共に過ごします。世界中を旅して戦い、そして死に別れた、ということです。
その後の1年間、停滞していた君塚の人生ですが、今回の夏凪の依頼によって大きく動き出します。
なんと、亡くなったシエスタの心臓が夏凪に移植されたと言う衝撃的な事実を知ります。
いやいや、話の進行がめちゃくちゃ急だな!前半3分の1くらいでこの急展開、やはり賞に応募された作品というのは1巻に魅力が詰まっていますね。
斎川唯とサファイアの眼
君塚は夏凪に、自分の人生を生きていいんだ、と告げます。シエスタをなぞろうとすると命懸けの人生になると分かっているからでしょう。
しかし、そんなタイミングで新たな依頼主(しかも有名なアイドル)が現れます。夏凪は自分が探偵だと言い、その依頼を受けることになります。
依頼内容は、盗まれる予告がされたサファイアを守って欲しいという、まさにミステリーと言った感じです。
怪盗キ○ドかな?
最初はいかにもなストーリーだなと思いましたが、これまた急展開を迎えます。なぜか唯のファンになったフリをする君塚ですが、もちろん事件解決のため。
君塚が最初から割と真相を見抜いていたのには驚きました。この話は君塚がカッコいいです!頭いいな!名探偵キミ!
事件は無事に解決を迎えたかのように見えましたが、背後にはSPESがいることが分かります。
夏凪に自分の人生を生きていいとは言いましたが…。
シエスタの心臓を持つ夏凪は完全に組織にマークされています。
1年間は放置されていた君塚も狙われ始めたようです。
そしてそれは今回の依頼主である斎川唯も同じで…。サファイアの眼、物体を透視する義眼が狙われているようです。
君塚が当たり前のように拳銃を持っていたのには驚きました笑。
新たな仲間として斎川唯を加え、悪の組織との激闘が、開幕しそうです!
シエスタの弟子シャルと、シエスタの遺産
話は海上へ。舞台はミステリーに相応しいんだよな…。
1巻のクライマックスとなるこの話、最高でした!
シャルとの再開と、仇のカメレオン
金持ちの斎川のお陰で豪華客船での船旅に出た3人は、シエスタの弟子であり君塚とも旧知のシャルに出会います。向こうはやけに喧嘩腰ですが…。
そんな状況の中、今度は雑兵ではなく人造人間カメレオンが襲って来ます。どうやらこいつはシエスタの仇、なのか?回想シーンではミジンコ並みの身体能力と言われた君塚ですが、流石に単なる高校生ではありませんね。拳銃をぶっ放して、身体能力もかなりのものです。
一方のシャルはヘリコプターから攻撃するという。ちなみに軍用ヘリを運転しているのは君塚の知り合いの刑事の風靡さんです(!)この作品に普通の人物は登場しないのか…。
しかし、カメレオンの一撃によってシャルの射程外での戦いに。せっかくのチャンスでしたが、君塚大ピンチ…。相打ち覚悟の殴り合いをしようとした君塚でしたが、、、
そこに現れたのは逃したはずの夏凪?ではなく、これは…。
シエスタの帰還
見た目は夏凪、頭脳はシエスタ!?
どうやらSPESが夏凪を追う理由はその特殊な心臓にあるようですね。次はない特例と言いながらも、シャーロック・ホームズならぬシエスタの帰還です。
2人は協力してカメレオンを倒します。まだ1巻ですが、2人の軽妙な会話には実家のような安心感がありますね。
探偵はもう、死んでいる。それでも魂と遺志は、意志はなくならない、ということでしょうか。
感想まとめ
あとがきにも書いてありますが、この作品は色々なジャンルを集めたような印象を受けますね。もちろんいい意味で、です。異能バトルにラブコメ、ミステリー?!ってなります笑。
ヒロインが亡くなった後の話という設定もすごいですが、回想シーンを上手く混ぜて好感度を高め、最後で一気に上げるという構成も最高でした!
あとは展開の速さですね。一気に物語に引き込まれてしまいます。
そして最後はやっぱりキャラです。シエスタ、君塚、夏凪、風靡さん、斎川、シャルと一見相性が悪そうで、実は良いキャラたちが大きな魅力です。まあ一番はシエスタですが。ですが。
アニメでシエスタの人気が爆発したのにも納得です。なんと言うか、いいんですよね笑
あと、探偵の助手という立場を貫く君塚の姿にはグッと来ますね。
流石にまだ序盤なので謎も多いですし、やけに運命説が前面に出て来ていますが、それは2巻以降でしょう。それではまた次回!
P.S.
ちなみにこの作品、やけにルビとして点を使っていますね。こういうやつです。
パッと見た時の大きな特徴だと思います、読みづらいけど笑。それに倣って今回の記事では点を結構使いました笑。