千歳くんはラムネ瓶のなか

これが令和最強のライトノベルだ!

みなさんこんにちは、今回紹介するのは『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称”チラムネ”シリーズです!

人気ライトノベルの頂点を決める「このライトノベルがすごい!」において殿堂入り作品となっており、ライトノベルを代表する作品の1つとなっています(他の殿堂入り作品はSAO、とある、俺ガイルなど)。
他の殿堂入り作品はかなり歴史のあるシリーズですが、チラムネは第1巻の発売が2019年の6月で、令和生まれの作品となっています。

これまでのライトノベルとは異なり(?)カースト最上位キャラたちが中心となる、もはやラノベのZ世代と言える作品でしょう。それほどの人気作品ですが2025年秋までアニメ化されることはなく、既刊が11巻を数える頃、ついにアニメ化となります。

そして肝心の内容ですが、詩的な表現が特徴の青春小説となっています。
表面だけを見ると陽キャのハーレムラブコメですが、主人公の悩みや葛藤は陽とか陰とか関係ありません。それがこの作品独特のタッチによって表現されており、唯一無二の作品だと感じます。

こんな方におすすめ!
  • 単なるラブコメに飽きてきた
  • キャラ以上にストーリーそのもので勝負している作品を読みたい
  • 福井県出身(福井出身の人は絶対に読んで欲しいですw)

色々と書きましたが、シンプルに毎回読んだ後に感動とか衝撃があるんですよね。やっぱり人気作なだけあり、令和最強のラノベと言っても全く過言ではないです!

この記事ではそんなチラムネシリーズの概要や登場人物、魅力などについて解説していきます。忖度抜きに近年のライトノベルの中では最もおすすめの作品ですので、ぜひ実際に読んでいただければと思います!

また、この記事内ではネタバレなしで解説していきます。記事最後で紹介している各巻ごとの感想ではネタバレもガッツリあるためご注意ください!

『チラムネ』シリーズのあらすじ

福井県の高校に通う主人公はスクールカーストトップのモテ男、千歳朔(ちとせさく)。その周りには同じようないわゆる”一軍”と呼ばれるような生徒がおり、まさに小説の中のような青春を謳歌している。

と、思いきや……
嫌がらせ、親に反対される進路、部活、人間関係と、シリアスな展開が描かれる。そこにカーストや陽キャ陰キャのようなラベル付けは存在しない。

きっと心に来るものがある、令和の青春小説!

チラムネが最初に注目を集めたのは主人公がクラスの中心という珍しさによるものでした(多分)。
でもこれが話の中心となるのは正直言って1巻くらいです。

その後はシリアスな青春展開(2巻は少し異質ですが)が続き、毎巻感動すること必至です。

、、、と思いきや、この辺りはまだプロローグでした。5巻の中盤から物語が一気に動き、その後は毎回がクライマックスのような展開となっています。今後にもマジで期待しています!

いわゆるリア充(もう死語か?)の主人公たちですが、そういう先入観を取っ払って読んで欲しい、そんな作品です。
毎回思わず震えるような展開があり、さらにそれが詩的な表現によって描かれているため、ある意味では”ライト”ノベルらしくないのも特徴です!

陽キャ集団?『チラムネ』の登場人物

それではここからは、チラムネシリーズの登場人物をざっくりと解説していきます! ここではネタバレはしないためご安心を!

どのキャラにもシリアス展開がある上、男性の友人キャラがおまけではない(あくまで多作品と比べて、ですが…)のはこの作品の明確な特徴だと思います!

千歳朔:全てを持つ主人公

容姿端麗、運動神経良し、性格の良しの主人公。小説公式サイトでの紹介文には「眉目秀麗、才気煥発。なんでもできる人気者。」と書かれています。

かつてのライトノベルでこのような主人公がいたでしょうか?当然のようにめちゃくちゃモテます。ですがそれを鼻にかけるようなことはなく、非常に好感が持てる主人公であることは間違いないでしょう。

そして、この悩みのなさそうな主人公にも色々とあって……というのもストーリーのポイントとなります。
朔の一人称視点で描かれることが基本となる作品で、意外にも感情移入できることでしょう!

柊夕湖:メインヒロイン?

公式サイトでは「天然姫オーラの華やか女子。朔のことが大好き。」と書かれています。

正妻的なポジションであり、「朔のことが大好き」と書かれている通り好意を隠していません。天然で誰にでもグイグイいけるコミュ力の持ち主、といういかにもヒロインです。

ちなみにチラムネが本当にすごい作品だと思ったのはこの夕湖周りのエピソードです。ネタバレになるので書きませんが、このキャラには注目ですよ!

七瀬悠月:高校生じゃないだろ

公式サイトでの紹介では「いろいろな表情を秘めた、女優タイプの万能女子。」と書かれており、その紹介通り非常に聡い?キャラクターとなっています。

天然系の可愛さの夕湖に対して、まさに女優タイプです!”朔に似ている”という点がよく強調されるのも特徴でしょうか。

あと何よりも、なんと現時点でメイン9冊中3冊で表紙を飾っています。読めば必ず強烈な印象を残すことでしょう……。

西野明日風:最推しです

公式サイトでは「ミステリアスな先輩。朔の憧れの存在。」となっています。この通り、まともに登場するキャラクターの中では現状唯一の先輩キャラとなっています。

そして僕の最推しですw。年齢以外の点でも他のヒロインとは結構異なるポジションのキャラとなっており、明日姉推しになる人は僕と同じ好みかもしれません。

青海陽:単純スポーツキャラと思いきや…?

公式サイトで「小柄で活発、バスケ部エースの体育会系女子。」と書かれている通り、部活系の話題で中心となるのがこの青海陽です。

チラムネの舞台となっている高校は県でトップレベルの進学校という設定ですが、陽はバスケもめちゃくちゃ強いです。
陽が表紙となっている4巻はスポーツ漫画が始まったかと錯覚する展開で、チラムネのキャラクター・ストーリーの幅広さを実感しました!

ぶっちゃけ陽みたいなキャラって他の作品だとそこまで人気は出ないと思うのですが、チラムネは別ですよ!

読んでいると素直に「このキャラいいな〜」と感じますし、実際2022年の『このラノ』では人気女性キャラクターで8位に入っています。

内田優空:え、まだ結婚してない?

妻です。

公式サイトでは「一歩引いて歩く大和撫子。誰をも優しく包み込む。」とか書かれていますが、既に朔と結婚してそうなキャラです。

最近のラノベだと主人公とヒロインが隣同士の家に住んでいて云々という話が多いですが、チラムネがそれ系の作品だったら絶対にヒロインになっていました。

公式サイトでは”大和撫子”と書かれており確かに控えめな性格ではありますが、それだけではないのが魅力です。ストーリーを読み進めていくと、意外とトップレベルの重要キャラだと感じるはずです!

山崎健太:ある意味1巻の裏主人公?

ここからの男子3人は残念ながら公式サイトに影も形もないです。が、ちゃんと注目のキャラクターたちです!

と言うわけで1人目は山崎健太、朔たちのクラスメイトですが、1巻時点では不登校となっています。
そもそも1巻自体、「教員から健太を学校に連れてくるように言われた朔が色々やる話」なので、ある意味では1巻の主人公となります。

まあこれ、現実の学校で同じことがあったら一発アウトでしょうけど……。

このキャラクターがどうなっていくのか、注目です!

浅野海人:マジでいいやつ

朔たちの友人で、お調子者枠といったところでしょうか。

ド偏見で申し訳ないのですが、お調子者系の友人キャラはイラっとする発言をすることがあると思っており、その点このキャラはまじでいい奴です。

シリアスシーンだとそのいい奴レベルがカンストするので、楽しみにしておいてください笑。

水篠和希:こういうクール系がマジになる時がポイントなんだよな

海人が熱血系のキャラであるのに対し、和希はクール系のキャラとなっています。ちなみに朔はその間ですね。

読むとわかりますが、朔、海人、和希の関係性は結構複雑なことになっています。それでも仲良くできるのは彼らの人徳だとは思いますが……。

そして海人の時とは逆に、いつもはクールな和希がマジになる時にも注目です!

『チラムネ』シリーズの魅力

既に何回も触れていますが、チラムネシリーズの魅力はストーリー、そして詩的な表現にあります。ストーリーが魅力なのは当たり前と言えば当たり前ですが……。
感動する青春展開だけでなく、意外性の高い展開がめちゃくちゃ多いのが印象的です。

ラノベの面白さにはラブコメ要素やバトル要素、キャラクターの面白さ、伏線回収など様々あると思いますが、チラムネはストーリーがとにかく良いです

最初は主人公がクラスの中止のリア充側であることが強調されて鼻につくかもしれませんが、その感覚は一瞬でなくなると思います。

普通のラブコメだと見られない急展開も多く、1つの小説としての完成度が高いという印象です。まあ『このラノ』で殿堂入りしている時点でそれは保証されているのですが……。

意外性の高いストーリーによって先の展開が見えず、9巻まで読んでいてもここからどうなるか全く分かりません!

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祝アニメ化! アニメ情報や受賞歴など

2025年秋、チラムネがついにアニメ化します!

この記事を書いているのはアニメ放送開始時点なので、果たしてアニメがどのくらいの人気になるかはまだ分かりません。

魅力のところで話した通りチラムネの面白さは詩的な表現やストーリーそのものなので、SNSでの話題性にはやや欠ける点が少し心配ですが……。
まあやや同じ系統の俺ガイルが大人気なので杞憂になることを祈っています!


そして、アニメとは関係なくやはり小説の人気は圧倒的です。

ライトノベルの頂点を決める「このライトノベルがすごい!」において2021年以降1位→1位→2位というトップレベルを維持し、あっさりと殿堂入り作品となりました。

2020年の時点ではトップ10圏外だったため、いきなり登場して現在のラノベ界を代表する作品になったということです。

殿堂入り作品は2024年時点で7作品しかないため、これがどれほどすごいことか分かることでしょう。
そんなわけで、アニメ放送開始前の段階ですが、とにかく小説を読んでいただきたい作品となっています!

『チラムネ』シリーズのネタバレあり感想記事まとめ

それでは最後に、当サイトで投稿しているチラムネシリーズの感想記事一覧となります。

各記事ではネタバレもあるため未読の方は注意です!(記事の前半ではネタバレをしないようにしています)

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