平田がついに。「堀北……ちょっと黙れよ」
明らかに異質な特別試験、クラス内投票開始。

前回に引き続きプロローグの「独白」から衝撃が走る『ようこそ実力至上主義の教室へ10』です。
ご存知、Cクラスのリーダー的存在、平田の独白から始まりますが、これはどうやら今回のクライマックスシーンのようですね。クラスのターニングポイントとなりそうな予感がします。
退学者の排出確定ガチャ「クラス内投票」
本編のタイミングとしては学年末のテストが終わった後になります。学年の全員が無事にテストを乗り切り、なんとここまで退学者は0。
しかし、非常に嬉しい事態に水を差す特別試験「クラス内投票」が追加されます。
なんと生徒同士で投票を行い、各クラスから退学者を強制的に排出させるというとんでもない内容です。
具体的には生徒1人がクラス内でプラス票とマイナス票3票ずつ、他クラスにもプラス票を1票入れられるルールです。
基本は生徒のことを考えている担任たちは強い反発を覚えているらしいが、学校の上層部の決定のよう。今までと比べて明らかに異質な、残酷すぎる事態です。

おそらく生徒会長の南雲が関係しているんじゃない?と思ったりもしますが、どうなんでしょうか。
各クラスの犠牲者候補は…。
各クラスの状況としては、
・Aクラスが葛城。これは坂柳がクラスの前で決めてしまいます。
・Bクラスは2000万プライベートポイントを工面することによる救済。
一之瀬は足りない額を南雲から借りようとしますが、その条件は南雲と一之瀬の交際…。
明らかに一之瀬は綾小路が好きみたいですし、どうなるのか。
・Dクラスは龍園。まああれだけ横暴をはたらいてきたらそうなるか。
・そしてCクラスは…綾小路。坂柳に操られたとある人物によって、なんと綾小路が退学の危機に。
事前に停戦を申し入れてきた坂柳ですが、あっさりと裏切ってしまったのか?
今までにない緊迫感の中、ページをめくる手が止まりませんでした。ここから先はネタバレになりますが、これは自らの目で確かめていただきたいところです。

クラス内投票の結果は………

というわけで。早速結果から行きましょう。
Aクラス、戸塚弥彦。
Bクラス、退学者なし。
Cクラス、山内春樹。
Dクラス、真鍋。
このような結果になりました。順当に行ったのがBクラスだけ…。
Aクラス:坂柳の卑劣な策その2
まずAクラスですが、坂柳の言葉は単なるブラフ、能力の高い葛城を退学にはしませんでした。しかし葛城についていて能力も高くない弥彦が犠牲になってしまいます。
確かにここは「実力至上主義の教室」でした。なんだかんだで憎めないやつだった弥彦ですが、ここからの逆転は出来ません。本当に舞台を去って行きました…。
ちなみに綾小路はこの展開を読み切っており、学年枠のプラス票を弥彦に入れたようです。

気休めでしかなかったものの、なんかいいなと思っちゃいましたよ。
B,Dクラス:綾小路のクールな策
次はBクラス。これはDクラスで龍園が選ばれなかったことと表裏一体です。龍園は退学を受け入れていたものの、石崎がそれを望みませんでした。
一之瀬と石崎たちの間に綾小路が入ることで、龍園の貯めていたポイントをBクラスに流し、代わりにBクラスのプラス票を龍園に入れる。これによって龍園は救われ、一之瀬も南雲との交際を回避します。
これは本当に良かった!一之瀬が南雲と付き合うような展開は嫌すぎでしたからね。それにしても綾小路はホントにカッコいいですね、ますます一之瀬が惚れちゃうよ。
Cクラス:平田が闇を見せる
そして肝心のCクラス。まず坂柳の手先となった人物ですが、これは山内でした。危ういところでしたが、恵→綾小路→堀北兄→堀北妹→ホームルームで暴露、という手順でクラス中の批判に晒されてしまいます。
この流れで平田の様子が一変。冒頭の一言を発します。決定的な瞬間でしたね…。平田の過去に巣食う闇を見た気がします。
結局山内はサヨナラ、Aクラスからのプラス票は綾小路に集まり、クラスで最も票を集めた人物となります。坂柳は最初からこれを計画していたようですね。
綾小路が裏で画策していたのは念のためで、坂柳のことは9割信用していたようです。
闇堕ちした平田、ホワイトルームから来た理事代行、今までにない重苦しい雰囲気の中、坂柳と綾小路が対決を約束した、1年生最後の特別試験へと進んでいきます。
